有毒少女植物図鑑
デザフェスで販売したポストカードと冊子の有毒少女たちです。
順番バラバラ…更新もバラバラですが、説明が冊子と少し違うので比べてみてください^^

※観賞用、悪用厳禁

スズラン(鈴蘭)
Lily of the valley
学名 Convallaria majalis
科・属 ユリ科スズラン属、可憐な多年草
花期 5〜6月
花言葉 幸福が訪れる
原産地 日本、ヨーロッパ
全草にコンバラトキシン、コンバロサイド、コンバラトキソールなどの心臓毒を含む。
聖母マリアの花とされ、純潔の象徴。春に真っ白な花を咲かせ、秋に
真っ赤な実をつける。スズランの毒は水溶性のため生けた花瓶の水
も注意!西洋ではこの花で作った水薬を「黄金水」と呼び、片思いの
相手にかける と両思いになれる媚薬として用いられたとか。
致死量0.3r/kg
ジギタリス(狐の手袋)
Foxglove
学名 Digitalis purpurea
科・属 オオバコ科キツネノテブクロ属、魔女様は多年草
花期 5〜8月
花言葉 不誠実
原産地 ヨーロッパ、西アジア
全草にジギトキシン、ギトキシンなどの心臓毒を含む。強心利尿剤になる。
死人の指ぬき、妖精の帽子、妖精の手袋、聖母マリアの手袋、魔女の
手袋などの異名を持つ。ギリシャ神話で最高神ゼウスがサイコロ遊び
ばかりする 妻ヘラに怒ってヘラが地上に落としたサイコロをジギタリス
の花に変えたという伝説から花言葉は不誠実。経口致死量10r
ドクウツギ(毒空木)
Coriaria
学名 Coriaria japonica
科・属 ドクウツギ科ドクウツギ属、甘美な落葉低木
花期/果期  4〜5月/7〜8月
花言葉
原産地 日本
全草にコリアミルチン、ツチンなどを含む。
日本三大毒草の一つ。市兵衛殺しの異名をもつ。特に実が猛毒。
アルコールに溶けやすい毒でウィスキーに漬ければ果実酒ならぬ
毒酒の出来上がりだ!古来、 日本で種子をすりつぶして川にまき
魚をマヒさせて獲 る漁法”毒流し”に利用されたとか。デザフェスお
客様で見たことがあると言っていた方がいて思わず「羨ましい…」と
呟いてしまった。致死量0.5r/kg
ハシリドコロ(走野老)、
Scopolia
学名 Scopolia japonica
科・属 ナス科 ハシリドコロ属、走る多年草
花期 4〜6月
花言葉
原産地 日本
全草にヒヨスシアミン、アトロピン、スコポラミンなどを含む。
花名の由来は幻覚症状に苦しんで走り回るから。 ハシリドコロを触った
手で目を擦ったりすると目が見えなくなることもあるらしいので注意!根
を乾燥させたものを「ロート根」と呼び製薬の原料に使われている。
カルミア(花笠石楠花)
Kalmia
学名 Kalmia latifolia
科・属 ツツジ科 カルミア属、美味しそうな常緑低木
花期 4〜6月
花言葉 優美な女性
原産地 北アメリカ
葉にアンドロメドトキシンを含む。
可愛らしい花姿(蕾がアポ○チョコに見えるのは私だけだろうか?)とは
裏腹に羊が中毒しやすく、一部の 種はLambkill(「羊殺し」)と呼ばれて
いる。カルミアに限らずツツジ科の花の蜜には致死性の毒をもつ種類が
多々あるので注意!
ベラドンナ(西洋走野老)
Belladonna
学名 Atropa belladonna
科・属 ナス科ベラドンナ属、運命を断ち切る多年草
花期 6〜9月
花言葉 汝を呪う
原産地 西欧
全草にヒヨスシアミン、アトロピン、スコポラミンを含む。散瞳薬、サリンの特効薬などに使われる。
学名「Atropa belladonna」はギリシャ神話の運命の三女神「モイラ」
末っ子 「クロート(誕生)」が運命の糸を紡ぎ、次女「ラケシス(生涯)」
によって測られ、長女「アトロポス(死)」のハサミによって断ち切られる。
学名はその長女 にちなんで。また、兎などの動物はベラドンナを食べ
ても食中毒を起こさないが(犬猫は食中毒を起
こす)、ベラドンナを食べ
た動物を人間が食べて中毒を起こすという残酷な運命をもたらすことも…。
ダツラ(朝鮮朝顔)
Angel’s trumpet
学名 Datura mete
科・属 ナス科 チョウセンアサガオ属、愛憎の一年草
花期 7月〜9月
花言葉 愛嬌
原産地 中央アメリカ、南アメリカ、インド
全草にスコポラミン、アトロピン、ヒヨスチン、ヒヨスチアミン、スコポレチンを含む。
ダツラの名で流通する植物はいくつかありあすが、一般的なのは、
このエンゼルストランペットと呼ばれる種類。1804年に華岡青洲が
通仙散と命名した麻酔薬を作り、世界初の全身麻酔乳癌摘出手術
に成功!このことから、日本麻酔科学会のシン ボルマークになっている。
ドクゼリ(毒芹)
Water Hemlock
学名 Cicuta virosa
科・属 セリ科ドクゼリ属 誘惑の多年草
花期 6〜8月
花言葉 死も惜しまず
原産地  日本、ユーラシア大陸北部、北アメリカ
全草にシクトキシン、シクチンを含む。
日本三大毒草の1つ。植物毒では珍しく、複合不飽和アルコール性の
毒。強い毒で皮膚からも吸収される性質を持つので注意が必要。セリ
やワサビに間違われることが多々ある。しかし、根はセリやワサビより
も太く、タテに割ると中は空洞、いくつもの節がる、黄色い汁をにじませ
ているなどの見分けるポイントもある。ヒト致死量:50mg/kg
マチン(馬銭)
Strychnine
学名 Strychnos nux-vomica
科・属 マチン科マチン属 ミステリー界の常緑高木
花期
花言葉
原産地
種子にストリキニーネ、ブルシン、ボミシン、ロガニンなどを含む。
冬に白い花を付け、蜜柑に似た実をつける。この種子に推理小説で
おなじみストリキーネ!が 含まれている。ストリキーネは激しい痙攣、
脊髄骨折してしまうほどの後弓反張を起こす恐ろしい 毒。現在では
WHOによって使用には資格が必要、鼠退治以外使用不可などの
制限がある。しか し万が一中毒者がいたら、吐かせるよりも痙攣を
押さえつけ気道の確保を!致死量0.3mg/kg

学名
科・属
花期
花言葉
原産地

参考文献: 「毒草をたべてみた」植松黎(文春新書)
        「想いを贈る花言葉」国吉純監修(ナツメ社)
        深山毒草園     
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